客が伝票に残したメモを読むなり、ウェイターはダッシュでその客を追いかけた

それまでにはなかったお互いの認識

地元の新聞はこの運命の夜について、ファビラにインタビューをしました。そして彼はその機会を利用し、必死にウェイターとして働いていた自分に、もともと同じように接客業で働いていた経験がある人間として彼が示してくれた極度の親切、そして友好的な人々がまだ存在していることを証明してくれたとして、バーに深く感謝しました。もちろん、金銭的にこの高額のチップはファビラにとってとても助けになるものでした。しかしそれ以上に、その背景に隠されたバーの想いに感銘を受けたのでした。

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バーとファビラは、接客業に従事していたもの同士とはいえ過去に一度も面識がありませんでしたが、そうであったとしても、学生には出しづらいような多額をチップとしてファビラに残したい、というバーの思いは変わりませんでした。時として、多額を誰かに与える時、そこまでに当人同士の認識があるか、信頼が築かれているかどうかなどは、まったく関係のないものになるのです。この出来事で発生したメディアからの注目は、バーに極めてポジティブな印象をもたらしたかもしれませんが、彼は、バーではなくてファビラこそがこのような良い印象と、高い評価を得るべきだと考えているというのです。

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